S5 最終17位(レート2153) 妖露パオディンルー
はじめに
こんにちは。けつばんです。S5で最終17位を達成した構築を紹介します。
並び、レンタルは↓の通りです。
構築経緯
様々な構築を試していた中で、初手にフェアリーテラスを切ることで対面性能の向上とコノヨザルやテツノカイナへ奇襲できるという2つのメリットが得られる点が強力だと感じた。ここでフェアリーテラスを切るポケモンに下記の条件を求めた。
① 初手に置かれやすいポケモンに不利をとりづらい
② 耐久に厚いコノヨやカイナを一撃で倒せる
この条件を満たすポケモンとして、「パオジアンの氷柱落としの回数を稼がれづらい」,「ディンルーに圧をかけられる」,「初手の飛行テラスカイリューを貫通できる」など多数のメリットがある鉢巻パオジアンを採用した。
次に、鉢巻パオジアンを強く使ううえで、物理、特殊双方への引き先を用意することが重要だと考え、物理全般に投げられ欠伸+守るで詰め筋にもなれる残飯ヘイラッシャとテツノツツミ、ハバタクカミに強いジバコイルを採用した。
4,5枠目にはここまでで重い特殊炎をはじめ幅広い範囲に投げて仕事ができるディンルーと構築で足りない素早さを補うことができパオディンルーとセットで強く選出できそうなエナジーハバタクカミを組み込んだ。
最後の1枠にはキノガッサやモロバレル、キョジオーンを対策できる隠密マントサーフゴーを入れ構築の完成とした。
使用個体
パオジアン@こだわりハチマキ
テラスタイプ:フェアリー
155-189(252)-109(68)-x-85-179(188)
嚙み砕く/氷柱落とし/テラバースト/不意打ち
B:鉢巻カイリューの神速耐え、特化球ミミッキュのじゃれ+影意識
S:最速110族抜き
*A-2時テラバーストは物理になる調整
構築の軸で多くの試合で初手に選出した。一定数見られた初手のAS飛行テラスカイリューを氷柱で貫通したり耐久振りコノヨザルやテツノカイナにテラバーストで奇襲したりすることで一方的に有利展開が作れるケースも多かった。
フェアリーテラスは格闘勢やミミッキュ以外にも、格闘技で奇襲してきそうなナイーブイルカマンやヘイラッシャにも切る試合があった。
素早さを多少落としているものの、鉢巻パオミラーでは基本的に上から動けたため欠点は感じず、耐久振りが活きた場面は多かった。他の調整ラインとしては最速ガブ抜きまでSを下げるなどか。
採用当初は不意打ちでスイープする動きを考えていたが、打つ場面が少なかったため構築単位で重いマスカーニャに多少抗える氷の礫も一考の余地あり。
ヘイラッシャ@たべのこし
テラスタイプ:フェアリー
257(252)-120-183(252)-x-86(4)-55
ウェーブタックル/ボディプレス/欠伸/守る
パオジアンなど物理の広い範囲に受け出せるポケモン。物理技を複数回受ける展開が多かったのでBに特化した。ボディプレスはパオジアンを早期に処理でき、挑発トドロクツキなどへの打点になっただけでなく、反動のない攻撃技として使うことも多かった。一方で地割れがないのでヘイラッシャミラーに苦戦した。
また、球ミミッキュのじゃれつくやディンルーの地震程度の火力は食べ残し4回で元通りにできるほどの耐久があり、欠伸で寝かせたポケモンに欠伸を連打することで時間を使いTODを有利に進める動きが強力だった。この動きにより裏の眼鏡テツノツツミなどに縛られている状況でも判定勝ちに持っていくことができた。
テラスタイプは鉢巻逆鱗や悪技意識でフェアリーにしたがあまり切らなかった。ハバタクカミのムーンフォースに耐性が欲しい場面もあったので、鋼や毒も一考か。
ジバコイル@とつげきチョッキ
テラスタイプ:みず
177(252)-x-135-166(4)-142(252)-80
10万ボルト/ラスターカノン/テラバースト/ボルトチェンジ
C:無振りハバタクカミをラスターカノンで高乱数で倒せる程度
テツノツツミやハバタクカミに安定する点を評価して採用したが、ディンルーに大きく不利をとってしまうためあまり選出できなかった。役割対象のハバタクカミに関しても、電磁波を意識した電気テラスに返り討ちに遭うなど、環境的にも微妙だった。テラバーストをあまり打たなかったためミラーコートやヘビーボンバーを入れた方がよかったかもしれない。悪い面ばかり書いてしまったが、ツツミ入りに対しては概ね役割を遂行してくれた。
ディンルー@オボンのみ
テラスタイプ:どく
260(236)-131(4)-179(140)-x-114(108)-68(20)
HD:臆病ハバタクカミのムーンフォースオボン込みで2耐え
S:無振りカバルドン抜き
HB:パオジアン等意識でできるだけ高く
イーユイやテツノドクガ、ウルガモスがいるパーティを中心に多くの試合で選出した。構築上必ずしもステロが必要な展開にはならないため、ステロを撒くメリットがどれほどあるか考えながら技選択をしていた。
テラスタイプはフェアリーに耐性があり毒菱を回収できる毒。テツノドクガにサイキネ以外で弱点をつかれなくなる点もよかった。
調整に関してはディンルーミラーで下をとる展開が多かったことや、陽気パオジアンの氷柱落としが48%から入りオボンを消費しない状況が発生することを考えるとBを削ってSに回した方がいいかもしれない。
パオジアンとセットで選出した際は後発で投げることが多かったが、終盤は初手ディンルーでステロを撒きヘイラッシャで荒らす展開も多くとった。
ハバタクカミ@ブーストエナジー
テラスタイプ:フェアリー
131(4)-x-75-187(252)-155-205(252)
構築のSの低さを補えテツノツツミにも戦えるため採用。上から瞑想する動きが強いと思ったためスカーフではなくエナジーを選択した。パオディンルーとセットで選出した際、相手のカミより早いことが重要であると考え最速で採用した。副産物として、蝶舞ウルガモスがS関係を誤認してくれた試合があった。
技構成に関してはサーフゴーやミラーへの打点としてのシャドーボールと瞑想合戦に強くドクガやドオーへの打点となるサイコショックを搭載したが、どちらも使用頻度は高く採用は正解だった。
C振りはヘイラッシャや終盤増加していたドオーを削る際に特に役立ったが、ミミッキュの影打ちやA振りディンルーの地震で落ちてしまう点が窮屈であったため、調整は検討の余地あり。また、後述のサーフゴーがいてもキョジオーンやバレルに苦戦することがあったので、耐久振り+身代わりの採用も十分に考えられる。
フェアリーテラスは火力増強以外にも不意打ちを半減できる点が強力だったが、影打ちや電磁波をそれぞれ空かせるノーマルや電気が欲しい場面も少しあった。
サーフゴー@おんみつマント
テラスタイプ:ひこう
ゴールドラッシュ/シャドーボール/悪巧み/自己再生
191(228)-x-154(196)-153-111-115(84)
S:最速ドドゲザン抜き渦カイリューを意識
構築単位で処理ルートの少ないキョジオーンやキノガッサに強く、汎用性を損なわないポケモンとして採用した。
しかし、それらのポケモンとセットでイーユイが採用されているケースが多く、ステロを撒いても先に崩される展開があった。それ以外でも、メタが強く選出を躊躇することもあった。調整も微妙で、ここまで振るなら準速キノガッサ抜きまで振ってもよかったと思う。
飛行テラスはヘイラッシャの地割れ意識。それ以外でもガブリアスに刺さった対戦もあったが、あまり切る機会はなかったため、水テラバーストを採用しイーユイを処理できるようにしてもいいと思われる。
選出
①
②or
基本的にこのどちらかが多かった。パオジアンの通りがよく、ミミッキュのいない構築には①の選出をした。その場合、パオジアンで対面をとることが重要である。②の場合はディンルーのHPが必要かどうかを考えて立ち回った。
結果
TN バイオレット 最終17位(レート2153)
TN けつばん 最終121位(レート2075)
最後に
最終2桁を目標にしていましたがそれを大きく上回る結果となり嬉しいです。来期以降も安定して結果を残せるよう頑張ります。
質問等はTwitter(@ketsubanpoke)にお願いします。