S5 最終17位(レート2153) 妖露パオディンルー
はじめに
こんにちは。けつばんです。S5で最終17位を達成した構築を紹介します。
並び、レンタルは↓の通りです。
構築経緯
様々な構築を試していた中で、初手にフェアリーテラスを切ることで対面性能の向上とコノヨザルやテツノカイナへ奇襲できるという2つのメリットが得られる点が強力だと感じた。ここでフェアリーテラスを切るポケモンに下記の条件を求めた。
① 初手に置かれやすいポケモンに不利をとりづらい
② 耐久に厚いコノヨやカイナを一撃で倒せる
この条件を満たすポケモンとして、「パオジアンの氷柱落としの回数を稼がれづらい」,「ディンルーに圧をかけられる」,「初手の飛行テラスカイリューを貫通できる」など多数のメリットがある鉢巻パオジアンを採用した。
次に、鉢巻パオジアンを強く使ううえで、物理、特殊双方への引き先を用意することが重要だと考え、物理全般に投げられ欠伸+守るで詰め筋にもなれる残飯ヘイラッシャとテツノツツミ、ハバタクカミに強いジバコイルを採用した。
4,5枠目にはここまでで重い特殊炎をはじめ幅広い範囲に投げて仕事ができるディンルーと構築で足りない素早さを補うことができパオディンルーとセットで強く選出できそうなエナジーハバタクカミを組み込んだ。
最後の1枠にはキノガッサやモロバレル、キョジオーンを対策できる隠密マントサーフゴーを入れ構築の完成とした。
使用個体
パオジアン@こだわりハチマキ
テラスタイプ:フェアリー
155-189(252)-109(68)-x-85-179(188)
嚙み砕く/氷柱落とし/テラバースト/不意打ち
B:鉢巻カイリューの神速耐え、特化球ミミッキュのじゃれ+影意識
S:最速110族抜き
*A-2時テラバーストは物理になる調整
構築の軸で多くの試合で初手に選出した。一定数見られた初手のAS飛行テラスカイリューを氷柱で貫通したり耐久振りコノヨザルやテツノカイナにテラバーストで奇襲したりすることで一方的に有利展開が作れるケースも多かった。
フェアリーテラスは格闘勢やミミッキュ以外にも、格闘技で奇襲してきそうなナイーブイルカマンやヘイラッシャにも切る試合があった。
素早さを多少落としているものの、鉢巻パオミラーでは基本的に上から動けたため欠点は感じず、耐久振りが活きた場面は多かった。他の調整ラインとしては最速ガブ抜きまでSを下げるなどか。
採用当初は不意打ちでスイープする動きを考えていたが、打つ場面が少なかったため構築単位で重いマスカーニャに多少抗える氷の礫も一考の余地あり。
ヘイラッシャ@たべのこし
テラスタイプ:フェアリー
257(252)-120-183(252)-x-86(4)-55
ウェーブタックル/ボディプレス/欠伸/守る
パオジアンなど物理の広い範囲に受け出せるポケモン。物理技を複数回受ける展開が多かったのでBに特化した。ボディプレスはパオジアンを早期に処理でき、挑発トドロクツキなどへの打点になっただけでなく、反動のない攻撃技として使うことも多かった。一方で地割れがないのでヘイラッシャミラーに苦戦した。
また、球ミミッキュのじゃれつくやディンルーの地震程度の火力は食べ残し4回で元通りにできるほどの耐久があり、欠伸で寝かせたポケモンに欠伸を連打することで時間を使いTODを有利に進める動きが強力だった。この動きにより裏の眼鏡テツノツツミなどに縛られている状況でも判定勝ちに持っていくことができた。
テラスタイプは鉢巻逆鱗や悪技意識でフェアリーにしたがあまり切らなかった。ハバタクカミのムーンフォースに耐性が欲しい場面もあったので、鋼や毒も一考か。
ジバコイル@とつげきチョッキ
テラスタイプ:みず
177(252)-x-135-166(4)-142(252)-80
10万ボルト/ラスターカノン/テラバースト/ボルトチェンジ
C:無振りハバタクカミをラスターカノンで高乱数で倒せる程度
テツノツツミやハバタクカミに安定する点を評価して採用したが、ディンルーに大きく不利をとってしまうためあまり選出できなかった。役割対象のハバタクカミに関しても、電磁波を意識した電気テラスに返り討ちに遭うなど、環境的にも微妙だった。テラバーストをあまり打たなかったためミラーコートやヘビーボンバーを入れた方がよかったかもしれない。悪い面ばかり書いてしまったが、ツツミ入りに対しては概ね役割を遂行してくれた。
ディンルー@オボンのみ
テラスタイプ:どく
260(236)-131(4)-179(140)-x-114(108)-68(20)
HD:臆病ハバタクカミのムーンフォースオボン込みで2耐え
S:無振りカバルドン抜き
HB:パオジアン等意識でできるだけ高く
イーユイやテツノドクガ、ウルガモスがいるパーティを中心に多くの試合で選出した。構築上必ずしもステロが必要な展開にはならないため、ステロを撒くメリットがどれほどあるか考えながら技選択をしていた。
テラスタイプはフェアリーに耐性があり毒菱を回収できる毒。テツノドクガにサイキネ以外で弱点をつかれなくなる点もよかった。
調整に関してはディンルーミラーで下をとる展開が多かったことや、陽気パオジアンの氷柱落としが48%から入りオボンを消費しない状況が発生することを考えるとBを削ってSに回した方がいいかもしれない。
パオジアンとセットで選出した際は後発で投げることが多かったが、終盤は初手ディンルーでステロを撒きヘイラッシャで荒らす展開も多くとった。
ハバタクカミ@ブーストエナジー
テラスタイプ:フェアリー
131(4)-x-75-187(252)-155-205(252)
構築のSの低さを補えテツノツツミにも戦えるため採用。上から瞑想する動きが強いと思ったためスカーフではなくエナジーを選択した。パオディンルーとセットで選出した際、相手のカミより早いことが重要であると考え最速で採用した。副産物として、蝶舞ウルガモスがS関係を誤認してくれた試合があった。
技構成に関してはサーフゴーやミラーへの打点としてのシャドーボールと瞑想合戦に強くドクガやドオーへの打点となるサイコショックを搭載したが、どちらも使用頻度は高く採用は正解だった。
C振りはヘイラッシャや終盤増加していたドオーを削る際に特に役立ったが、ミミッキュの影打ちやA振りディンルーの地震で落ちてしまう点が窮屈であったため、調整は検討の余地あり。また、後述のサーフゴーがいてもキョジオーンやバレルに苦戦することがあったので、耐久振り+身代わりの採用も十分に考えられる。
フェアリーテラスは火力増強以外にも不意打ちを半減できる点が強力だったが、影打ちや電磁波をそれぞれ空かせるノーマルや電気が欲しい場面も少しあった。
サーフゴー@おんみつマント
テラスタイプ:ひこう
ゴールドラッシュ/シャドーボール/悪巧み/自己再生
191(228)-x-154(196)-153-111-115(84)
S:最速ドドゲザン抜き渦カイリューを意識
構築単位で処理ルートの少ないキョジオーンやキノガッサに強く、汎用性を損なわないポケモンとして採用した。
しかし、それらのポケモンとセットでイーユイが採用されているケースが多く、ステロを撒いても先に崩される展開があった。それ以外でも、メタが強く選出を躊躇することもあった。調整も微妙で、ここまで振るなら準速キノガッサ抜きまで振ってもよかったと思う。
飛行テラスはヘイラッシャの地割れ意識。それ以外でもガブリアスに刺さった対戦もあったが、あまり切る機会はなかったため、水テラバーストを採用しイーユイを処理できるようにしてもいいと思われる。
選出
①
②or
基本的にこのどちらかが多かった。パオジアンの通りがよく、ミミッキュのいない構築には①の選出をした。その場合、パオジアンで対面をとることが重要である。②の場合はディンルーのHPが必要かどうかを考えて立ち回った。
結果
TN バイオレット 最終17位(レート2153)
TN けつばん 最終121位(レート2075)
最後に
最終2桁を目標にしていましたがそれを大きく上回る結果となり嬉しいです。来期以降も安定して結果を残せるよう頑張ります。
質問等はTwitter(@ketsubanpoke)にお願いします。
8世代振り返り
S1 最終1167位(レート2000)
ルチャブルとかで遊んでた記憶。あとレート2000ちょうどの中でも最下位だった。
S2~S4 最終4~5桁
気が向いたときに何戦かやってた程度。
S5 最終68位(レート2113)
ダイマガオガエン 最高最終68位 - Ketsubanの日記 (hatenablog.com)
初最終2桁&2100をとったシーズン。弱保ガエンがとても強く、数多のアシレやラプラスを葬った。裏を強く組めればさらに上に行けそうなポテンシャルがあった。
S6 最終50位(レート2130)
アシレヒトムナット 最終50位(2130) - Ketsubanの日記 (hatenablog.com)
最高順位と最高レートを更新。構築は特筆して強いわけではなかったが、朝まで安定したプレイングができていたことが大きかった。
S7 最終215位(レート2004)
草を喰らふ爺 [最終215位:レート2004] - Ketsubanの日記 (hatenablog.com)
水+草のようなサイクルが多かったのでそこを崩せるジジーロンを採用してみた。2000チャレもドヒドアマガをジジーロンで倒して勝利した記憶がある。
S8 最終561位(レート1987)
ウインディとポリ2で回してウーラオスで詰める構築。最終日2060付近から潜ったが終盤勝ちきれず溶かす結果になった。葉桜杯にも初めて参加し、第12回には予選抜けした。
S9 最終4桁
受験勉強で忙しくあまり潜っていない。葉桜感謝祭ではドラパガエンを使いトナメ一没。
S10 最終498位(レート1957)
弱保アマージョが刺さると思ったため使用。Easywinを連発し2桁チャレまで行ったものの、パワーウィップの外しなどで最終的に溶けてしまった。
S11~14 受験のため休止
S15 最終319位(レート1980)
毒菱夢幻ループ [最高2021最終1980:316位] - Ketsubanの日記 (hatenablog.com)
受験が終わった後ほぼ時間がなくムゲンダイナしか持っていなかったため受けループを使うことにした。終盤増加したガマゲロゲに勝ちきれなかった。
S16 最終209位(レート2002)
スカーフ壁バドでラグをサポートしエスバを通す構築。バドが択を生むポケモンで終盤6000位付近まで溶かしたが何とか2000を達成。また、第31回葉桜杯で優勝することもできた。
↑カバルドンを最上に配置した結果()
S17 最終59位(レート2021)
S17使用構築 陰陽連絡イベルマンムー 最終59位(レート2021) - Ketsubanの日記 (hatenablog.com)
久しぶりの最終2桁。終盤までなかなか勝てなかったがイベルタルを使い始めてから勝てるようになった。
S18 最終349位(レート1931)
S19、20 最終4桁
最終日付近忙しくあまり潜れなかった。第40回葉桜杯ではラグドラパを握りトナメ2没。
S22 最終663位(レート1911)
2000チャレまで行ったもののダイナミラーで勝てずに終了。葉桜感謝祭にも同じ構築を持っていったが最終戦でプレミして予選落ち。
S24
葉桜杯秋の陣ではじめて対戦オフを体験した。結果はトナメ1没だったが、オフならではの雰囲気が楽しかった。BDSPの大会にも参加した。
S25 最終133位(レート2002)
S25使用構築 対面アシレゼクロム 最終2002:133位 - Ketsubanの日記 (hatenablog.com)
アシレーヌやメタモンで荒らしてゼクロムの一貫を作る構築。年明けとほぼ同時に2000に乗った。
S26 最終400位台
ザシドラパで葉桜予選抜けしたが受けを崩せず1没。最終日付近はあまり潜れなかったので1900まで。
S27 最終135位(レート2000)
S27使用構築 破壊イベルザシアン 最終2000:135位 - Ketsubanの日記 (hatenablog.com)
2体環境で最も使用したイベザシを初めて使ったシーズン。マンムーの雪雪崩もこの時から。
S28 最終4桁
過去最も忙しかった。
S29 最終86位(レート1994)
S29・Haze・Poke League使用構築 雪崩マンムーザシイベル 最終1994:86位 - Ketsubanの日記 (hatenablog.com)
1年ぶりの最終2桁。自分の中ではいい構築が組め早い段階で2桁確定ラインに乗れていたのでさらに上を目指せたかも。
S30~35
終盤潜れないシーズンが続いたが、葉桜オフやポケリーグなどのオフにも参加した。第2回ポケリーグオフはレシラムザシアンでベスト16。
オンライン
最終2桁×4
第31回葉桜杯優勝(予選抜けは4回)
オフライン
葉桜杯秋の陣ベスト16(48人規模)
第2回ポケリーグオフベスト16(216人規模)
9世代は最終2桁を安定させ30位以内を目標にがんばります!
S29・Haze・Poke League使用構築 雪崩マンムーザシイベル 最終1994:86位
はじめに
こんにちは。けつばんです。S29で最終86位を達成した構築を紹介します。
構築経緯
環境に多いザシアン+黒バドレックスの並びに対して裏のアタッカーまで考慮すると一般枠で対処することが難しいと感じたのでバドレックスに対して強く受けることが困難なイベルタルの使用を決定した。イベルがダイマに依存する性質上もう1体の禁伝はダイマなしで強く扱え補完に優れるザシアンとした。
また、前述の2体と合わせて対面的に動かせるポケモンとしてマンムーを採用した。伝説双方が苦手とするサンダーに強めなことを評価しての採用である。
ここまでの3体ではザシオーガに対し不利をとるため、ザシアンに投げられる中で汎用性の高いHBサンダーとカイオーガに対し想定の外から一貫を切れる貯水ヌオーを組み入れた。
最後にラキヌオーに圧をかけられ選出を歪ませられるウオノラゴンを入れて構築の完成とした。
使用個体
イベルタル@命の球
201-135-115-201(252)-119(4)-151(252)
悪の波動/デスウィング/熱風/不意打ち
構築の組み始め。ザシバドに投げるので控えめC特化。不意打ちはラッキーに打つこともできるがダイウォールが欲しい場面も多かったのでプレイングの幅を広げられる追い風をはじめ、挑発や羽休めも候補に入ると感じた。
バンギラスのような対策枠が見えた場合はダイマを切るタイミングを特に意識して立ち回った。
ザシアン@朽ちた剣
199(252)-190-135-x-136(4)-220(252)
巨獣斬/じゃれつく/ワイルドボルト/剣の舞
Haze・Poke Leagueではワイボ→炎の牙
イベルがザシアンに弱いのでミラーで強い最速で採用した。剣の舞によってムゲンダイナ単体には強かったがホウオウ、ナットレイどちらかへの打点を切らざるを得ない点が難しかった。最終1位がゼルネ+ヨプナットを使用していたのでオフでは炎の牙に変更したが、ワイボがないことでホウオウ入りが重くなったのでワイボの方がよいと思われる。また、相手のザシアンと対面している際に打つ技を吟味することが重要だった。
マンムー@気合の襷
185-200(252)-100-x-81(4)-132(252)
雪雪崩/地震/氷の礫/堪える
珍しい技構成だが非常に強力だったポケモン。雪雪崩は後攻技で攻撃をもらっていると威力120となる。そのおかげで、雪雪崩+礫でダイマサンダーや無振り黒バドレックスなどを縛れるようになる他、マンムーミラーも雪雪崩礫で縛れるので同速も回避できる。氷柱針や落としの方がよかった場面はあまりなく、使用者が少ないのが不思議なほど強かったので、マンムーを使用されている方は一度試してみることをお勧めする。
堪えるを採用することでディアルガやイベルタルなどのダイマターンを消費でき、襷を消費した後の仕事量も増やすことができたので、岩技や噛み付く、フリドラで範囲を広げるより強いと感じた。
ザシアンを一撃で落とせないことだけが惜しいがそれを差し置いても最強だった。
サンダー@ゴツゴツメット
197(252)-x-150(252)-145-120-121(4)
ボルトチェンジ/暴風/熱風/羽休め
ザシアンに投げる駒。裏のザシアンの圏内に入れるためゴツゴツメットを持たせた。どの技も使用したが放電+蜻蛉などを検討する余地はあると感じた。ザシアンダルマ対面サンダー引きを何度もやったので麻痺したダルマを確実に抜けるS121にしたがSは諸説。多くの試合で選出し貢献度は高かったが改善の余地も多いと感じた。
ヌオー@食べ残し
特性:貯水
202(252)-105-106(4)-x-128(252)-55
地震/欠伸/自己再生/守る
Hazeでは守る→黒い霧
カイオーガに対する見えない対策。トリトドンと違い球ダイアイスは受からないが、ダイマさえ枯らしてしまえば役割として十分なので考慮されにくいヌオーを採用した。数値はとても低いがザシアンのじゃれを耐える程度の耐久はあるのでダイアースで詰める動きも強かった。性質上選出率は低かったがカイオーガのダイマを多く止めたので採用は正解だった。
Hazeの賞目的で黒い霧を覚えさせてみたが、唯一選出したフレ戦でサンダーの暴風急所で消し飛んだので打てず終いなうえ、守るがなくて負けかけた試合もあったのでルギアに気持ち強そうではあるがネタの域を出ないと思われる。
ウオノラゴン@拘りスカーフ
165-156(252)-120-x-101(4)-127(252)
エラがみ/逆鱗/怒りの前歯/眠る
ラキヌオーをはじめ受けを意識した補完枠。一応貯水呼び水のいないゼルネクロにも投げる予定だったが当たらなかった。サブウェポンはダイアタックになる前歯とTOD意識の眠る。あまり出さなかったが、ムゲンダイナに逆鱗を合わせることでダイナ入りも崩せるようなので今後は実践していきたい。
選出パターン
vsザシオーガ
@1(が多い)
オーガのダイマを誘ってヌオーで流した後ザシアンやサンダーで詰める
vsバドザシ
マンムーがザシアンと対面した場合地震→ザシアン引きを行ってダイマ枯らしに活用するとよい(ザシアン引きに巨獣を打たれても石化圏外ならそれほど問題ない)
それ以外の構築はその場で決めていたことが多いです
結果
TN けつばん 最終86位(レート1994)
Haze:5-3
Poke League 4-3
どちらも予選抜けまであと1勝でした
最後に
久しぶりに最終2桁獲れたので嬉しいです。今後は2桁前半に入れるよう頑張りたいです。
質問などはtwitter(@ketsubanpoke)までお願いします。
レンタルはご自由にお使いください。
S27使用構築 破壊イベルザシアン 最終2000:135位
こんにちは。けつばんです。S27でレート2000を達成した構築を紹介します。
<構築経緯>
シーズン中色々な伝説を試していた際、物理と特殊の判別が困難であることなどから、イベルタルを完全に対策することが困難であると感じたため、イベルタルを軸とした構築を組み始めた。取り巻きを試す中で、サイクルよりも対面的に動かした方が扱いやすかった。イベルタルはダイマックス時に特に高い性能を発揮するため、もう一体の伝説にはダイマックスを必要とせず、イベルとの攻めの補完にも優れるザシアンを選択した。また、対面性能が求められる襷枠には伝説2体が苦手なサンダーに強めなマンムーを採用し、選出誘導も含め幅広く活躍できるメタモンも構築に組み込んだ。最後に、ここまでで重い展開系統の構築にも出せるイバンミミッキュ、龍舞ネクロに抗え状況次第でザシオーガにも投げられるナットレイを入れ構築の完成とした。
<使用個体>
イベルタル@命の球
201-201(252)-115-x-119(4)-151(252)
イカサマ/ダブルウイング/鋼の翼/不意打ち
構築の軸。カイオーガに大きくダメージを与えられ不意打ちのリーチが長い物理で採用した。どの技も使用頻度が高かったが、ダイウォールが欲しい場面もなくはなかったため一考の余地あり。初手ダイマよりも相手のダイマを往なしてから展開することで真価を発揮した。
ザシアン@朽ちた剣
193(204)-242(236)-136(4)-x-137(12)-175(52)
調整意図:HBD…できるだけ高く・DL調整
S…HAミラーで先制を狙える程度
巨獣斬/じゃれつく/ワイルドボルト/電光石火
非ダイマで動かせる最強のポケモン。イベルがホウオウを、マンムーが鋼飛行を誘うのでワイルドボルトがかなり活きた。最終日に一定数リフレクダイナを見かけたためサイコファングも考えたが切れる技がないので不採用。イベルザシアン両方が先制技を持っているため互いにリーチを伸ばすことができた点が優秀だった。
ナットレイ@食べ残し
181(252)-114-201(252)-x-137(4)-22
パワーウィップ/ジャイロボール/宿り木の種/鈍い
イベルだけで止めるのが難しいネクロを意識して採用。ネクロの裏にいることの多いゼルネアスにも強い点が高評価。また、サンダーなど特殊炎打点持ちがいなさそうなザシオーガに対してダイマックスを切ることもあった。鈍いはネクロとの積みあいになる際鉄壁よりも有用そうだったので採用した。鈍いのおかげで拾った試合もあったので正解だったと思う。
185-200(252)-100-x-81(4)-132(252)
氷柱張り/地震/雪雪崩/氷の礫
伝説2体との補完に優れる襷枠。雪雪崩は後攻になるものの威力120で出せる点が非常に強力だった。具体的には、礫と合わせてマンムーや黒バドレックス、無振りダイマサンダーを縛ることが可能になる。採用例を見かけないが、サンダーがいる環境では必須レベルの技だと感じた。ザシアンは地震でほぼ落とせないので、選出段階で処理ルートを意識する必要がある。
ミミッキュ@イバンの実
131(4)-142(252)-100-x-125-162(252)
ゴーストダイブ/かげうち/呪い/身代わり
積み構築への一応の回答。ネクロズマはメテオドライブで特性を貫通してくるのでナットレイの宿り木と合わせて対処していた。
155(252)-x-x-x-x-110(252)
カイオーガやランドロスと偶発対峙した際スカーフ判定できる最速で採用。
<最後に>
ご覧いただきありがとうございました。ルールが変わって最初のシーズンでしたが2000達成できて嬉しいです。来期は2000帯で安定して潜ることを目標に頑張りたいです。質問などはTwitter(@ketsubanpoke)までお願いします。
S25使用構築 対面アシレゼクロム 最終2002:133位
こんにちは。けつばんです。S25で使用した構築を紹介します。
<構築経緯>
今期の中盤以降ザシアンやカイオーガをはじめ様々な構築を試していたが、その中でもゼクロムの使用感が案外よく構築の軸にすることを決めた。
ゼクロム入りの並びを色々調べていたところ、はっしーさんがS24で使用されていた襷アシレーヌとスカーフメタモン入りの構築が自分のプレイスタイルに合っていると感じたため以下の構築を使用し、最終日付近には環境に合わせて中身を少し変更し構築の完成とした。
https://twitter.com/ampm_game/status/1465979550689423361?t=z_s7htDH_pUpS5Ko08o5bw&s=19
(掲載の許可をいただきました。ありがとうございます。)
<使用個体>
ゼクロム@ラム
175-202(252)-141(4)-x-120-156(252)
雷撃/逆鱗/ボディプレス/竜舞
構築のエースで多くの試合で選出した。逆鱗や暴風の混乱、ザシアンの裏にいるヌオーやナマコブシの毒に耐性をつけられるラムを持たせた。ボディプレスはダイナックルのA上昇目的使う他ナットレイへの打点にもなったがそれほど打たなかったのでダブルウイングなどの採用も検討。ラムは発動機会が多かったものの球であれば拾えた試合もあったので球も今後試してみたい。
ランドロス@鉢巻
191(212)-216(252)-111(4)-x-100(4)-116(36)
参考元はオボンで採用していたがザシアン+ヌオーナマコ等の構築の場合初手ザシアンから投げられることが多かったので鉢巻に変更した。この変更は正解で、再戦を除いたほとんどの試合を拾うことができた。副産物として一定数みられたダイナ軸への勝率をあげることもできた。ほぼ地震しか打たなかったのでサブウェポンは諸説。
エースバーン@球
155-184(252)-95-x-96(4)-171(252)
火炎ボール/飛び膝蹴り/飛び跳ねる/ギガインパクト
参考元は陽気だが使い慣れている意地に変更した。ゼクロム同様ランドに弱くあまり出さなかったので変更するならこの枠。
テッカグヤ@残飯
204(252)-x-165(212)-127-121-87(44)
火炎放射/宿り木の種/身代わり/守る
ランドロスや日食ネクロズマに強くしたかったのでHBベース。ナットレイに強く立ち回れる火炎放射を採用したがロクブラネクロに安定する鋼技も候補。ゼクロムをコピーしたメタモンを止められることもあり構築に欠かせない存在だった。
アシレーヌ@襷
155-94(4)-84-195(252)-136-112(252)
泡沫のアリア/ムーンフォース/ハイドロカノン/アクアジェット
色々な構築に投げられる襷枠で本構築のMVP。ラグラージが出てくる場合はほぼ裏から来るのでエナボではなくカノンを採用。激流発動時にはザシアンやダイマしたエースバーンを処理またはHPわずかまで持っていけるのでかなり強かった。裏にメタモンがいるため反動を気にせず使えた点もよかった。
メタモン@スカーフ
155(252)-x-x-x-x-110(252)
特筆すべきことはないが、ザシアンや黒バドレックス入りに出した。最速なのは偶発対面でオーガなどのスカーフ判定をするため。
<最後に>
惜しくも最終2桁には届きませんでしたがレート2000達成できて嬉しいです。
ブログの更新はあまり行っていませんが2022年もよろしくお願いします。
質問などあればtwitter(@ketsubanpoke)までお願いします。
S17使用構築 陰陽連絡イベルマンムー 最終59位(レート2021)
(イベルタル以外は同一の個体です)
こんにちは。けつばんです。S17で最終2桁を達成した構築を紹介します。
<構築経緯>
イベルタルがザシアン以外の禁伝に軒並み五分以上に戦えそうだったので採用を決めた。イベルタルは性能上ダイマックスを切らなければ真価を発揮できないため、後続にはダイマックスなしでも強いポケモンを採用した。そこで、高い数値や耐性を生かし状態異常による上振れも狙えるサイクルができ、相手にダイマックスを切らせることを抑制できるドヒドイデ、ラッキー、サンダーを採用した。しかし、サイクルを回すことで詰め切れる試合は多くないため、対面的に強く動ける駒を残りに選んだ。そのために必要な条件は等倍以上の範囲が広く火力が高いことだと思ったので、先制技も含めて火力も申し分ない襷マンムーをパーティに入れた。最後に、ダイマがなくとも切り返しができるメタモンを使うことにした。この並びで試運転していると、イベルマンムー@1がかなり強いことに気がついたので、その選出を中心にして構築を使用した。
<使用個体>
イベルタル@命の球
201-x-115-183(252)-119(4)-166(252)
悪の波動/デスウイング/挑発/羽休め
↓最終日夜変更
201-183-115-x-119(4)-166(252)
不意打ち/ダブルウイング/鋼の翼/羽休め
主にDMを切る駒。火力を少しでも高めたかったので球で採用した。挑発の枠には当初熱風が入っていたが、打つ機会が少なかったのでラッキーやカバルドン、ブラッキーなどに打つことでアドが得られる挑発にした。終盤バンギラスが意外と多かったこともあり最終盤のみ物理型へ変更した。ダイスチルのBアップで拾った試合もあったが、アッキカバに詰まされた試合もあるので一長一短。今期の最終2桁や葉桜杯優勝といった結果を残すことができたのはこのポケモンのおかげなので感謝しかない。
ドヒドイデ@黒いヘドロ
157(252)-x-224(252)-73-163(4)-55
熱湯/毒々/黒い霧/自己再生
主に物理を受ける駒。火力が低くみがわりなどの起点にされやすかったりエースバーンの思念のような役割破壊を受けやすかったりするのであまり出さなかった。しかし、パーティにいるだけでもウオノラゴンの選出の抑制など、選出誘導をしてくれるので採用した意義は結構あったと思う。
ラッキー@進化の輝石
325-x-57(252)-x-126(4)-112(252)
地球投げ/卵産み/電磁波/身代わり
特殊受け。最速にすることで、遅いレヒレやヒードラン、麻痺したザシアンより上から動ける。イベルやマンムーがレヒレに弱めで、カイオーガの攻撃を受ける機会は少なかったのでこの調整は正解だったと思う。
サンダー@ゴツゴツメット
197(252)-x-150(252)-146(4)-110-120
ボルトチェンジ/暴風/怪電波/羽休め
ザシアンやウーラオスに比較的強い駒。その2体に削りを入れる目的でゴツメ採用。後述のマンムーが地震でザシアンを9割ほど削れるので、そこにゴツメを合わせ処理する動きもできた。怪電波は詰めに使えて便利だが他の電気タイプの特殊技やラッキーとの相性がよい電磁波でもよいと思う。
マンムー@襷
185-200(252)-100-91(4)-72-132(252)
本構築のMVP。ほぼ全試合に選出したといっても過言ではない。氷のメインウェポンは氷柱針との選択だが、針3回で微妙に足りないことが多いと感じたので命中不安ではあるが落としを選択した。フリーズドライはラグラージをはじめとした水地面やウオノラゴンに打ったがたまに馬鹿力が欲しい場面もあるので選択。イベルタルと攻撃面で嚙み合いがよく、電気の一貫を切れるので強い組み合わせだと感じた。
155(252)-x-x-x-x-x
(HP以外は適当に降られた非理想値です)
変身
スカーフによる切り返し性能の高い駒。特筆すべきことはないが、選出をゆがめられる点が強いので、それを意識して対戦していた。
<最後に>
ここまでご覧いただきありがとうございます。本ブログを開設してちょうど1年になりますが、これからもよろしくお願いします。個体紹介などは簡潔に書いたので、質問などあればTwitterへお願いします。
Twitter @ketsubanpoke
毒菱夢幻ループ [最高2021最終1980:316位]
こんにちは。けつばんです。S15お疲れさまでした。今期使用した構築を紹介します。
<構築経緯>
禁伝を1体採用するルールであるため各禁伝に対する明確な処理ルートを設けることが重要だと感じ、それに適した構築が受けループであると考えた。そこで、竜王戦でも数が多かったに対して最も安定する、特殊全般を広く見られる、黒等では見られない特殊に対する、単体だけでなく複合でさらに高い性能を誇る ・を採用し、受けループの天敵である両方に対応できる禁伝としてを採用した。しかし、では超技持ちに崩されることが多かったのでをに変更した。また、熱風持ちへ少しでも強くするために
をに変更して構築の完成とした。
<使用個体>
ムゲンダイナ@黒いヘドロ
241(204)-x-147(252)-166(4)-116(4)-171(44)
調整意図 H:16n+1 B:全振り
S:最速ウツロイド抜き
に強い枠。中盤以降壁構築が増加したのでそれに強い毒菱を採用した。それ以外の相手に対してもサイクル内で打つ機会は多かった。+の並びになど役割対象がいない場合は毒菱を早期に撒いて零度の試行回数を減らすこともあった。さらに、軸にもと共に選出することでの受からない火力UPアイテム持ちもマジフレのC↓や毒ダメージによる潮吹きの弱体化で対応できた。そして何より良かった点は受け回せない相手に先行で毒菱をすることで誤魔化せた点である。例: 以上のように、毒菱の採用はこのポケモンの選出率を上げることができ、高い数値で戦うことができた。技スペースこそ足りないものの、交換圧力の高いこのポケモンとマッチした技で、開拓が進んでもよいと思った。
ラッキー@進化の輝石
325-x-62(252)-x-126(4)-102(252)
地球投げ/卵産み/ステルスロック/身代わり
対特殊枠…だがDにはほぼ振っていない。理由はやにある。この2体は一撃技や高速技+挑発で受けに強く、個体数も多い。そのため、遅い個体を使うと簡単に崩されてしまう。そこでS振り+身代わりで相手視点から見えづらい勝ち筋を拾うことにした。は意識でHD振り切りが多い印象があり、上から動けることが多かったが、+を考えS103まで振られても不思議ではないため、こちらも補正をかけ最速にするのもあり。その場合、副産物としてHBを抜ける可能性もある。こちらも渦潮怒り挑発と重いので候補には入ると思う。Dを削ったことでスカーフの潮吹きが受からない程度に耐久が落ちてしまったが、やとセットで出すことでカバーしていた。Bを削ると物理相手への様子見突っ張りなどがほぼできなくなるが試す甲斐はなくはないかもしれない
ヌオー@ゴツゴツメット
202(252)-105-150(252)-x-86(4)-55
地震/毒々/鈍い/自己再生
に強い物理受け。数値は足りないのでの急所待ち行動を防げるゴツメを持たせた。鈍いはのほか一部の壁にも打った。毒は上位に行くほどケアされるので別の技の方がよいと思われる。には天然を貫通されるが、毒菱とセットで出すことで11交換には持ち込めていたので積極的に出していた。
アーマーガア@オボンの実
205(252)-107-172(252)-x-105-88(4)
特性:プレッシャー
アイアンヘッド/ボディプレス/鉄壁/羽休め
高火力地面に対抗する枠。Dの高さとプレッシャーでの熱風の誤魔化しを狙ったがさすがに無理だった。ミラーアーマーがなくて困った試合もほぼなかったのでそれほど影響はないと思われる。と比較すると、HPが高くTODで有利、特殊耐久指数が高いという利点がある反面、ボディプレスの火力が低い欠点もある。今期はに対し羽連打で雨を枯らした試合を拾えたので変更は成功だったと思う。アイへの枠は飛行技と迷ったが、ボディプレスともシナジーのあるアイへを選択した。
ヤドラン@ナモの実
201(244)-x-178(252)-120-102(12)-50
調整意図 H:再生力意識の3nの最大値
熱湯/草結び/鉄壁/怠ける
構築の地雷枠。結びはゲロゲ意識で採用したが、それによる勝ちは得られなかった。は対処しづらいので打つ相手の1体だが、素では威力40しかないので機会はほぼなかった。以前採用していたボディプレスも打つ機会は少なかったので、を
使う機会があったらいろいろな技を試したい。よりに強そうだったが、特殊には起点にされるのでそうでもなかった。ナモはあるとに安定して出せたが、発動機会も少なかったので検討が必要だと感じた。
バンギラス@残飯
207(252)-154-130-x-166(244)-83(12)
ロックブラスト/ステルスロック/守る/眠る
黒などを受ける枠。悪技は欲しかったものの、相手視点ではあることを前提に考えると思われたので受けミラーで有利になる可能性のある眠るを選んだ。に対しては砂ターンの管理が重要になることがあるので、守るを活用して立ち回った。今回は採用を見送ったが、への打点となる地震を入れてもよいかもしれない。
<最後に>
ここまでご覧いただきありがとうございます。今期は初の100戦以内2000達成なども達成できたシーズンでしたが、最終盤勝ちきれませんでした。次シーズンはより多くの方と交流したいのでもしよければTwitterのほうもよろしくお願いします!
けつばん (@ketsubanpoke) | Twitter